独立するための準備や手続き

フリーランスになると、これまで源泉徴収されていた各種税金や年金保険などの手続きを全て自分で行う必要がある。では、フリーランスとして独立する場合、どのような準備や手続きが必要なのだろうか。

フリーランスとしてスタートを切るときにしなければいけないのが開業届の提出だ。開業届は開業してから1か月以内に所轄の税務署に提出しなければならない。

開業届と同じく考えなければいけないのが青色申告に関する手続きだ。確定申告には白色と青色があり、青色は帳簿の保存など規定が多くあるが、その分税制上の優遇措置が得られるようになる。開業届を出すことでフリーランスの名義で銀行口座の開設もできるようになるため、青色申告とセットで手続きを済ませておきたい。

青色申告では複式帳簿の提出が必須だ。手書きで記録することもできるが、税理士に依頼するか、あるいは会計ソフトを活用して自分で記録を保存することも可能である。事業規模が大きくなると自分では対応できなくなる可能性が高くなるので、早めに信頼できる税理士と顧問契約を結び、申告のサポートをしてもらうのがいいだろう。

また、国民年金と国民健康保険への加入手続きも欠かせない。これまで会社勤めだった場合、社会保険と厚生年金から脱退し、新たに市区町村の国民健康保険と国民年金に加入することになるのだ。保険料は昨年度の収入に基づいて計算することになるため、初年度の請求に備えてある程度の資金を取り分けておくことをおすすめしたい。